日本から40フィートのコンテナー一台借りて中に彫刻を入れて去年の夏に船で日本を旅立ち去年の秋にイタリアに到着した彫刻達。
直ぐに設置できなかったのは家の工事がまだ終わってなかったから。
24日のオープニングに向けて彫刻は必ず設置しなければ。
5月9日、天気にも恵まれて彫刻を設置する事が出来た。
何トンもする重い石はもちろん人の手では運べない。操縦者付きのクレーン車を借りる。
機械が持ち上げてくれるのだが石を動かすとかなりのエネルギーが要る。
そしてそれはタダの石ではなくて彫刻だから少しでも欠けたり傷ついたりしないようすごい集中力も要る。
クレーン車到着。設置にはオリヴィエロと 日本人彫刻家Kさんも手伝ってくれました。
(Kさんありがとうございました。)
まず彫刻に帯を巻きます。これも途中で外れたりしないように色んな起こりうる危険な事を回避して頑丈に安全に巻きます。何かがあっては絶対にならないのです。絶対に外れたりずれたりしない事が分かったらクレーンで持ち上げます。これもゆっくり確認しながら、1.5トンの重さを持ち上げるのはクレーンでも緊張します。
洋梨の木があるためその木の上を通らないと行けません。空高く持ち上げられた彫刻を見たときやはり落ちたときの事を考えるとドキドキします。祈るような気持ちで彫刻が何事もなく移動する事を願いながら拳を握りしめる想いです。
さて、設置予定の場所まで彫刻が来たら今度は向きを考えながら降ろさないといけません。この彫刻は芯棒も入れるのでそれに入るように降ろすには1センチも狂えないので真剣です。クレーンを操縦する人に「もう少し右!上に上げて!下げて!」と瞬時に判断して大声で叫んで伝えながらの作業です。(手で合図も送りますが)
この彫刻、無事設置完了。
こんな感じで大小あわせて17個の彫刻を設置する。
クレーンを操縦する人もとても親切で丁寧な仕事をしてくれました。
皆の真剣な気持ちのお陰で無事に彫刻を設置する事が出来ました。
終わったときは近くで見ていただけの私でしたが石に気を取られたのでしょうか?くたくたでした。
*彫刻みたいですか?きちんと周りを整えてご披露しますのでしばらくお待ちくださいね。