’08ヴェンデミア

今日9月27日は今年の ヴェンデミア(ぶどうの収穫)を行いました。
’08ヴェンデミア_d0136540_234848.jpgやはりこの日はぶどう畑を持っている人にとってはお祭りです。そして手伝ってくれる友人達がいてこそ出来るのです。
今年はOrtonuovoというところにぶどう畑を持っているオリヴィエロの友人がぶどうの出来が良くなかったので自分たちはヴェンデミアをしないのでいいぶどうだけでもとりにきたらいいと言ってくれたので二手に分かれてのヴェンデミアです。

’08ヴェンデミア_d0136540_2451566.jpgうちの方には日本人のお友達とアメリカ人イタリア人、合計8人で行いました。皆、無口に黙々とぶどう狩りをしてくれて12時前には全て終わりました。オリヴィエロに電話したらまだ終わらないというので皆で車で30分くらいのところまで応援に行きましたらもう殆ど終わるとという事でとんぼ返りで帰ってくる。
そして午後2時過ぎにやっとお昼ご飯を食べる。
近くのトラットリアのおばさんに予めポレンタとコニーリオ(ウサギのソース)、ラビオリを頼んでいたのです。そして今日はお手伝いにきてくれていたオリヴィエロの友達がモッツアレーッラブッファーナを持ってきてくれたので畑のトマトと一緒に食べました。あまりにもおなかがすいていたので写真を撮る暇がありませんでした、


’08ヴェンデミア_d0136540_2541824.jpgさあこれからもうひと頑張りです。
’08ヴェンデミア_d0136540_2555216.jpg大きな赤い容器がつぶしたブドウを受ける容器です。そして上に乗っている赤い機械はブドウを電動でつぶす機械です。これも人手が必要。連係プレーが大切です。
’08ヴェンデミア_d0136540_2573598.jpgこんな感じでカセットごと持ち上げてブドウを機械に流し込みます。
’08ヴェンデミア_d0136540_259223.jpg機械の下の方からブドウの茎だけがでてきます。そして実とジュースは機械の下に受けている大きな桶のような容器に直接流れて行くのです。
’08ヴェンデミア_d0136540_361540.jpgこうして絞ったブドウは実と皮が上にこんもりとしています。それをこのように実をジュースの中に押し沈めるのです。
’08ヴェンデミア_d0136540_391156.jpgそして絞ったブドウジュースの糖度を測ってアルコール度数を計るためブドウジュースを容器に入れます。
’08ヴェンデミア_d0136540_3113712.jpg緊張の瞬間です。アルコールが高くなってもらう為に今まで頑張ってきたからです。今年のワインは赤、12.2〜12.5度。白、13.5〜14度。という数字が出ました。
でもきちんとした数字は成分を分析にかけますのでそれで分かります。
まずまずのアルコール度数という事でほっとしました。

’08ヴェンデミア_d0136540_3143620.jpg後、酵母菌を溶かして絞ったブドウに混ぜます。容器の上に虫が入らないように網を張って今日の作業は終わります。全てが終わったのは夜の7時を過ぎていました。
手伝って皆さん、ありがとうございました。美味しいワインが出来たらまた皆で飲みましょうね。
# by galleriaarsapua | 2008-09-28 03:17 | 葡萄畑・ワイン作り | Comments(16)

リフラットメトロ

リフラットメトロ_d0136540_251295.jpg先日購入したブドウの糖度を測る機械を使って今日、ぶどうの糖度チェックをしました。最近は本職の彫刻の仕事が忙しいので久しぶりのオリヴィエロ登場です。リフレットメトロの使い方を説明書を見ながら確かめてます。

リフラットメトロ_d0136540_274649.jpgこうしてガラスの面に計りたいぶどうの果汁を搾り落とします。
リフラットメトロ_d0136540_29114.jpgそして空気が入らないように蓋をきれいに閉めます。
リフラットメトロ_d0136540_2102291.jpgそしてこのように覗くと中で果汁の糖度が測られています。20前後の数字が読み取られます。その数字に0.6かけた数値がアルコール度数になります。20なら12度、25なら13度という具合。
リフラットメトロ_d0136540_2145651.jpgぶどうの種類、そして熟し方によって糖度は違います。ヴェンデミアの前日にも計りますが今日も大方の糖度を知るため、ほぼ全部のぶどうチェックをしました。
リフラットメトロ_d0136540_2233661.jpg最高に甘いのが27(アルコール度数16.2)、酸っぱいのが14(アルコール度数8.4)とありました。混ぜると平均化するのですがあまり糖度が低いぶどうはやっぱりワイン作りには混ぜません。
後3日あるのでどこまで甘くなってくれるでしょう?
リフラットメトロ_d0136540_2173555.jpg
オリヴィエロとジジの後ろ姿
# by galleriaarsapua | 2008-09-24 02:28 | 葡萄畑・ワイン作り | Comments(11)

’08ポルチーニ茸

今年のカッラーラは春と初夏に雨が沢山(本当に沢山)降ったが夏は全く降らなかった。
そのせいでキノコの発生が遅れている。
例年だったらもう出回っていて良さそうなポルチーニ茸もまだ発生していなさそう。
家の直ぐそばの森でも良質のポルチーニ茸がとれる。
先週(15日〜20日)は雨が降ったのでポルチーニが生まれたかもと思い森にポルチーニ茸狩りに出かけたいと昨日の日曜日(21日)キノコ狩りの名人に電話をした。
私「私の家のそばの森にキノコ狩りに行きたいんだけど一緒に行かない?」
名人「ポルチーニが出来るのは後15日くらいはかかるよ、でもいつも私たちが行くポルチーニの沢山採れるところに一緒に散歩に行かない?」
私「....(出不精なので、迷ったけど)行く!連れて行って!」
という事になり日曜の2時にカッラーラのチェントロで待ち合わせをして車で30分くらいのところトスカーナとエミーリャロマーニャの州境にある山まで連れてきてもらいました。’08ポルチーニ茸_d0136540_1543321.jpg彼らがいつもキノコをとりに行く場所で車を降ります。(概してキノコ狩り名人は他人にキノコがある場所を教えてくれません。私をここに連れてきてくれたのだから本当に私を友達と思ってくれているんだと思います。ありがとーー)
私も山の中腹に住んでいますがここはうちよりももっと標高の高いところすごく気持ちいい!

’08ポルチーニ茸_d0136540_159825.jpg森を抜けて行くといきなり平らな草原が現れてなんと湖まであるのです。
4年前に行ったモンゴルを思い出す。イタリアには世界各国が凝縮している。
’08ポルチーニ茸_d0136540_24186.jpg
なんだかネッシーという恐竜がいた湖を思い出した。
ここに恐竜が居るとは聞いてないが...
’08ポルチーニ茸_d0136540_2615100.jpg森の散策を続ける。気持ちいいな〜。私は海のそばに生まれて育ったので山より海が好き。でも今山に住んでいて山の魅力を知りつつある。ここは山の中に水もあってすごく理想的。自分の家も山だけれども時には違う山に行く事も気分転換になるなーって思いました。
肝心のポルチーニ茸はやはり今年はまだ生まれてないみたいで後2週間くらいはかかるでしょうという事でした。またトライします。
# by galleriaarsapua | 2008-09-23 02:11 | イタリアの生活 | Comments(10)

’08ぶどう

’08ぶどう_d0136540_2282923.jpg今年のヴェンデミア(ぶどう摘み)は9月27日の土曜日にする事になりました。今のところぶどうは順調に熟してきています。先日、甘くなっていない箇所のブドウの枝に付いているぶどうの実を半分、切り落としました。きれいに実はなっているのですが沢山実をつけてると甘みがばらつくので甘さを凝縮させる為にです。
’08ぶどう_d0136540_2395945.jpg
こんな感じで白いブドウが地面に落ちているの分かります?
ワインを作るには糖度が必要です。そうじゃないとアルコール度数が上がらない。少なくても甘いブドウを作る必要があるのです。
’08ぶどう_d0136540_2445643.jpgそして今年はこれを購入。
これはRifrattometro(リフラットメトロ)といってぶどうの糖度を測る機械です。
これで計って糖度の低いぶどうはワインの方にはまわさずにそのまま食べたり干しぶどうにします。ヴェンデミアの日までぶどうチェックが続きます。
*先日日本からいらしてくださった方にデジカメを買ってきてもらいました。
# by galleriaarsapua | 2008-09-21 02:49 | 葡萄畑・ワイン作り | Comments(12)

ジジの浮気

土曜日(9/13)から雨が降ってすっかり気温が下がったカッラーラです。昨日の日曜日はカッラーラに住む日本人のお友達が夕飯に誘ってくださった。夜の7時過ぎに家を出て10時くらいに帰宅。
出かけるときリンダとジジは外で遊んで待っている。サロンの窓は鉄格子が付いているので人間は入れないけど猫は入れるので雨が降ったりしたら入れるように開けていく。
私が車で帰ってきたらいつもリンダは玄関で待ってくれている。そしてジジもいつもは側に居るのに昨夜帰ってきたらリンダだけしか居ない。リンダにジジは?って聞くとなんだかそわそわ探している。
大きな声で「ジジー、ジジー」と叫ぶ。はっきり言って私の家は孤立しているからいいけどかなり大声で叫んだので人が聞いたら何事かと思われかねない。私がジジを呼んでいる間リンダもジジがいつも居そうなところをグルグル探してる。
「きっと、この前姿を見せたメス猫が来て二匹でどこかに消えたのかな?」って察した。ジジは恋の秋なのだ。でもリンダがかわいそう。リンダは避妊手術をしているからサカリは来ない。オス猫はメス猫がさからないと発情しないらしい。「ジジを早く去勢手術させよう」って思って家に入った。リンダも入ってきたがジジが気になるのかジジを捜しに外に出る。そうこうしているとジジが帰ってきた。
「ジジ!」っていうと申し訳なさそうに照れ隠しか残っているえさをガツガツ食べる。リンダはあんなにもジジを捜していたくせにいざジジが帰ってくると怒っているのか家に入らずに隠れている。
どうするんだろう?って思っていたらジジは外にいるリンダの前に自分の姿を見せて自分の体をなめている。リンダはじーっとそれを見てジジにけんかを仕掛けるように飛びついていた。
私は家に入って二匹が帰ってくるのを待った。
直ぐ二匹が家に入ってきた。リンダはジジが好きなんだな。勿論ジジも。しっかり者の姉さん女房的なリンダ。やんちゃなジジ。でも帰ってくるのはリンダのところなようです。
ジジの浮気_d0136540_3193140.jpg

仲良くサロンの机の下で昼寝をするリンダとジジ
# by galleriaarsapua | 2008-09-16 03:22 | 猫、動物 | Comments(8)

遥かルネッサンスの時代ミケランジェロも石を求めに通ったイタリア、カッラーラ。大理石の山並みを一望できるところに家を建てたKazuko


by galleriaarsapua