10/15、am6:30に成田空港に着きました。
空港からリムジンバスで池袋へ。それからタクシーで大塚にある
ちい茶な会館へ直行。
なんと私、この空間を見ただけで癒されてしまう。
ちい茶な会代表の福田敏子先生曰く、今月のテーマは「さびれ」だそう。
眩しい夏が終わりかれ始める秋を表現されたということで床の間にも蓮の枯れ花が生けられている。
お道具もさびれを表現されたしっとりとした色でまとめられています。
イタリアで眩しい夏を働きエネルギー不足気味で飛行機に乗り長いフライトを終え疲れた自分が眩しい環境で迎えられるのではなくこういう風にしっとりと迎えられることがこんなにも神経がやすらぐのだと実感。
こちらの磨りガラスに木彫りで飾られているのは平安時代の貴族書家小野道風が、自分の才能のなさに自己嫌悪に陥り、書道をやめようかと真剣に悩んでいる程のスランプに陥っていた時のこと、ある雨の日散歩に出かけていて、柳に蛙が飛びつこうと、何度も挑戦している姿を見て「蛙はバカだ。いくら飛んでも柳に飛びつけるわけないのに」とバカにしていた時、偶然にも強い風が吹き、柳がしなり、見事に飛び移れた。これを見た道風は「バカは自分だ。蛙は一生懸命努力をして偶然を自分のものとしたのに、自分はそれほどの努力をしていない」と目が覚めるような思いをして、血を滲むほどの努力をするきっかけになったという。
そのお話が飾られている。
またちい茶な会館は色んなところに贅沢なほど木が使われています。
こちら桐のふすま。
桑の木が使われている障子の下の部分。
桜の木で作られた柱。
柱も一本の木を全部、柱に使っています。
角の面を残しているのがその証拠。
床の間の天井。
木の皮で細工されています。
二階の屋根の天井。竹が使われています。
一階の和室。
この天井も竹が使われていて特別な建築方法だそうです。
一階の縁側の上の屋根の部分。
細部にまで職人と家主の神経が注がれて贅沢な自然の材料を惜しげもなく使われているちい茶な会館。
JR大塚駅を歩いて密集した住宅地にあるのですがこの場所はとても落ちついて特別なエネルギーが流れているような気がします。
自然の材料で造られたお家だからだと納得しました。
疲れた体と神経をちい茶な会館と茶道のおもてなしの中で随分癒していただきました。
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