リンダ、天国へ

前回のブログでもレポートしましたが、イタリア時間の3月6日午後6時半頃、リンダは天国へ旅立ちました。
3月4日、日本から「イタリア好き」という雑誌の編集長が、我家にやってきました。
今回、「大理石とイタリアの暮らし」をテーマに雑誌を作るという事で、コーディネートの仕事を依頼されました。
受けた時は、ひと月前でしたが、イタリア好きのスタッフが来る前くらいから、リンダの体調が芳しくなくて、「イタリア好き」の取材等の仕事中に、何か起きてしまったらどうしよう?っと、とても心配していました。
考えてもどうする事も出来ず、取材で留守する時は、誰かにリンダをみてもらい、何かあったら、直に連絡してもらうことにしました。
4日は、ワインのテイスティング会を開き、15人くらいの人が集まりました。
リンダは16年間、B&Bのお客様が来たら、近づいたりして接待していたので、お客様が大好き。
この日も沢山のお客様の足元で、ご挨拶に回っていました。
でも正直、腹水でお腹はだらんと重たそうです。
翌日の5日も朝から留守にしていましたが、夕飯は家で食べる事にしました。
トイレもなんとか自力でしていましたが、夕飯を食べるとき、急にニャンニャンと、泣き始めました。
私が側に居ると安心し始めましたが、時々、しゃっくりみたいな事をしたりと、明らかに変です。
リンダの側にずーっといてました。
その時は20時くらいでしたが、怖いのは、発作(窒息)です。
発作が起きたら病院に連れて行って、安らかに眠らせる。
それを決めていましたが、1人で病院にいけないので、夜中だったら、周りの人に迷惑をかけてしまう。と思って、もう病院に行くのなら、早めに行こうか?と思い、女流彫刻家のAさんに電話してきてもらう。
リンダも寝たいのに眠れない状態を彼女もみて、「私とAさんの側で、リンダを安らかにー」という思いをわかってもらう。
ただ、日曜日なので、いつもの獣医さんではなくて、知らない獣医さんの所に連れて行かないといけない。
リンダの現状をビデオにとり、いつもの獣医さんに送ると、「安定していそうだから、明日まで待てそうだ」とー
その日の晩は、リンダと寝る。リンダは殆ど眠っていない。
月曜日の朝は、さすがに眠いようで朝から寝ている。
ご飯は食べない。朝からびっしり仕事が入っていたので、出かけるが、家には日本人の彫刻家の方が、リンダの様子を見てくれていた。
まず獣医さんの所に行き、今日か明日、家にきて眠らせてほしい、とお願いする。
獣医さんも普通は病院に連れてきてもらうけれど、特別に明日の朝11時なら、家にいってもいいといってくれる。
幸いリンダは、すやすやと眠っているという連絡が、定期的にはいっていたので、大丈夫だと思い、取材の仕事を続けていた夕方18時ごろ、留守番の日本人彫刻家の方から連絡が入り、「リンダの様子がおかしい」とー
取材もほぼ終わっていたので、状況を説明して、家に向かう。
家についてサロンのドアを開ける時から、リンダの鳴き声が聞こえる。
日本人彫刻家K氏は、本当に困っている様子で私はリンダを抱きかかえる。
そして、ニャーニャーと大声で泣いているリンダを病院に連れて行かなくては、と慌てて病院に電話する。
18時で閉まると聞いていましたが、19時まであいているという。
その間リンダは私の腕の中で大人しくしだす。
女流彫刻家Aさんに電話したり、していたら、リンダがあまりにも大人しいので、死んでいるんじゃないか?とも思ったけれど、呼吸をしている様なので、様子を見る。
でも呼吸だと思っていたのは、私の脈が反応しているのではないかと思い出す。
女流彫刻家Aさんがもうすぐ到着するから、彼女に診てもらおうと待つ。
直に彼女が現れる。やはりもうリンダは死んでいた。私の腕の中で、安らかにー
留守番してくれていた日本人彫刻家K氏がいうには、私の車が到着したのがわかったら、凄く大きな声で泣き出して、私を待っていたとー
こんな欠点だらけの私の事を、本当に助けてくれて、最後まで待ってくれて、私に後悔しない様に、私の腕の中で死んでくれたリンダー
素晴らしすぎる。
リンダが自力で死ななかったら、翌日の11時に獣医さんに来てもらうつもりでいた。
だから心の準備はできていたが、リンダは色んな後悔をさせない為にも自分で旅立った。
敷地内に一面に咲いているクリスマスローズとスイセンで、リンダを埋めてあげようと朝から用意していた。

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いつもの様にきちんと手をそろえて寝ているリンダはとても綺麗。

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3月6日は、満月でふと窓を見上げたら、綺麗な満月がリンダを照らしていた。
そういえばリンダと13年一緒に生きたジジは、満月の灯でラベンダー畑で遊ぶのが大好きだった。
ジジが満月の夜を選んで迎えにきてくれたのかな?
そんな事を思っていたら、心が軽くなった。
リンダは満月の灯のもと、ジジに導かれて天国にいったのだ、と思えた。

翌日も取材の仕事。
昼頃、一体我家に帰り、打ち合わせをしていたら、私の席から、窓がみえるのですが、虹が出る。
「わああ、虹だ」と、外に出る。

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いつも出る虹の場所と違う。
リンダが[天国にいるよ」って虹を出して私に教えてくれた気がした。
凄いな、リンダ、、、こんな事まで出来るんだね。


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留守番してくれて、リンダを守ってくれた日本人石の彫刻家K氏が、こんな素敵なリンダのお墓を作ってくれる。
ジジのお墓の隣ですが、リンダのお墓がとても立派で、リンダにふさわしくて、、、、
安らかに眠ってね、そして絶対、また会おうね、、、


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Commented by ねこすけ at 2023-03-10 09:39 x
心からお悔やみ申し上げます。劇的なお別れでしたね。リンダはとても幸せだったと思います。
一昨年3月に私の腕の中で亡くなったミッチを思い出し涙々です。満開の木蓮で囲んで送りました。
本当にお別れつらいです。お身体(心も)お大事に過ごされますよう。
(去年3月三島に行きました)

Commented by galleriaarsapua at 2023-03-13 23:25
*ねこすけさん、お悔やみ、恐れ入ります。
はい、今から振り返っても凄いお別れの仕方でした。
ミッチもねこすけさんの腕の中でなくなったのですね、、、
満開のモクレンで囲まれて、ミッチも幸せでしたね。
三島にいらしてくださったのですか?
ご挨拶も出来ず、失礼致しました。
次回どこかでお会いする事がありましたら、ねこすけさんのお名前をおっしゃってくださいね。
Commented by つのつの at 2024-04-21 22:08 x
21年8月にドイツから宿泊したものです。リンダ、亡くなってしまったのですね。。。。 当時とった写真の中に、庭?広場?の石碑が作る日陰で休んでいるリンダの写真が何枚もあり、そのうちの一枚を今もパソコンの壁紙にしています。リンダの御冥福をお祈り申し上げます。
Commented by galleriaarsapua at 2024-04-22 03:32
*つのつのさん、ありがとうございます。
リンダは最後まで本当に立派でした。
死に方も立派で、私もリンダの様に死にたいと思いました。
思い出いっぱいくれました。
by galleriaarsapua | 2023-03-09 22:04 | 猫、動物 | Comments(4)

遥かルネッサンスの時代ミケランジェロも石を求めに通ったイタリア、カッラーラ。大理石の山並みを一望できるところに家を建てたKazuko


by galleriaarsapua