今回のローマでの大きな目的は、ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂天井画を観ることでした。
サン・ピエトロ寺院の中にある(ピエタ)は観たことありますが、システィーナ礼拝堂天井画は、まだでした。
でもこのシスティーナ礼拝堂天井画をユリウス2世から依頼された時、ミケランジェロは、戸惑いました。
なぜなら、ミケランジェロはユリウス2世のお墓の制作を先に依頼されていたのです。
その石選びの為に、カッラーラに8か月滞在していた時にシスティーナ礼拝堂天井画の依頼が先にきました。
ミケランジェロは彫刻家で画家として大きな仕事をした事がなかったので、色々なネガティブな思いもあった事だとおもいますが、ミケランジェロは、4年の歳月を費やして、弟子も使わず、一人で完成させたのです。
カッラーラにカンポチェチナという、石切場を上から見渡せる山でミケランジェロが、岩場から見上げた空をみて、インスピレーションを得て描いたと、ずーっと昔カッラーラの石関係者から聞いた事があり、
先日ローマからいらしてくださったこの方
と、その話になり、一緒にカンポチェチナに行ったのです。
その時、まだシスティーナ礼拝堂天井画を観ていないと、言ったところ、(それは何としても観るべき!)とのお言葉に、心が動きました。
ローマ2日目の午後からバチカン美術館をよやくしました。
午前中、時間があったので、
せっかくなので、20年前も観たことがある、ミケランジェロ作のモーゼ像を観に行くことに。
じつはこのモーゼ像こそが、ユリウス2世のお墓の一部にミケランジェロが作った彫刻だと知りました。
それ(ユリウス二世のお墓)は、システィーナ礼拝堂天井画を完成させたずーっと後の1545年に完成させたようです。
20年ぶりの対面に、心は踊りました。
幸いにも人が少なくて、ゆっくり見れました。
ミケランジェロの彫刻(芸術制作)に全てをかけた彼の魂がそこにはありました。
ずーっとそばに居たい気持ちになりました。
彫刻が生きています。
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