ワイン販売のお知らせ
2021年 05月 26日
イタリアトスカーナ州とリグーリア州の境のトスカーナ側に位置するカッラーラは
世界最大の大理石山脈があり、ローマ時代から採石作業が続いています。
大理石は何億年という悠久の時間をかけて、自然が作り上げた星のかけらです。
この美しい大理石を求め、あの偉大な彫刻家ミケランジェロも、足繁く通ったそうです。
石の文化は、集団生活や儀式、独特な文化を生みました。
カッラーラには、タイムスリップしたかと思うような、空間があり、それらも石の文化が作り上げたものだと思います。
海と山(それも大理石の山)があるという、恵まれた自然があり、採石場が作り出した、飾りではなく真髄を見抜こうとする文化が色濃く残っているカッラーラの人々、そこに外から大理石を求めて集まる芸術家や貴族たちが、カッラーラの歴史を作ってきました。
そのカッラーラの大理石山脈を一望できる標高350mの所に、大理石の山と一体になっている葡萄畑を手に入れ、葡萄を育てワイン造る暮らしは、自然に敏感に寄り添える贅沢な時間です。
日本人の私がこの場所を手に入れることが出来たことは、運命だと受け止め、カッラーラのそして大理石の文化のエッセンスをワインに込めて、日本の皆様に届けることを使命だと思っています。
ワインを飲んでいる間、大理石の山をカッラーラを感じて頂ければ幸いです。
ソフトプレス後、温度管理のもと、ステンレスタンクで発酵・熟成させたのち2019年4月の瓶詰め、瓶内で2年間熟成しています。
イタリアのビオロジコ規定の元、完熟した葡萄を収穫しての葡萄作りが出来るのも、海から10kmで標高350mという恵まれた立地の葡萄畑は北東にあり、日照時間が長く、一日中、風が吹き、日中と朝晩の気温差が葡萄の酸味と香りを豊かにしてくれます。
葡萄畑と一緒の敷地内にある果樹、洋梨、林檎、スモモ、無花果、レモンの爽やかであり華やかな香りと蜜の味を感じ、大理石のミネラルと温度差がもたらす酸味が生き生きと感じられバランスの取れたビオワインに仕上がっています。
ステンレスタンクの中で二次醗酵(マロラティック発酵)を済ませたのち、ステンレスタンクで2年熟成、2020年8月に瓶詰め、1年間瓶内で熟成しました。
成熟したいちご、さくらんぼの香りと甘みがありながらも、酸味とタンニンもしっかり感じられるフレッシュでありながらも厚みのあるビオワインに仕上がっています。