カバットーレの鍛冶の技術

今日は朝,雨が降りました。
連日の暑さがやわらぐ恵みの雨です。
私は今日の日曜日は朝寝坊。
猛暑の中の肉体労働に疲れがたまっていましたから、この雨は私にとっても恵みの雨です。
朝から畑に水やりせずに済みましたから。


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午前中、カッラーラのチェントロ、ドォウモ(大聖堂)へー。


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ノミだけで彫る彫刻シンポジウムの最終日です。

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お目当てに来た所にはもう人だかりがー

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なんでしょうか?

このおじさん、ちょっと怖そうですがー


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この方はカバットーレです。大理石採石職人さんです。
今でこそ、機械で大理石を切り出してブロックをトラックで運ぶという作業ですが、
昔は切り出したブロックをそのまま運び出す事は出来なかったそうです。

仕事をした石でないとカッラーラから運び出せなかったので、カバットーレの方は彫刻家の様に、ノミで切り出した大理石のブロックに模様をつけていました。

石と仕事代、両方で稼いでいたのです。

ノミをずーっと使っていくと、先が丸まったりしますから、定期的にノミを手入れする必要があります。

その技術を今や知っている人は、ほんの一握りですが、今回、このシンポジウムで、この技術を持っているカバットーレも参加して彫刻家のノミを手入れしながら、技術をみせてくれるというので、私も見に行きました。

炭に火をおこして、そこにノミを入れてあたためます。

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そして柔らかくなった所を、削ったりたたいたりします。

こういう技術を継承して行くのは、カッラーラならではですね。

地味だけれど、こういう事,きっとミケランジェロもしていたと思う。

ミケランジェロがカッラーラに来たときに住んでいた家の前で考えていました。




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by galleriaarsapua | 2017-06-26 00:03 | 彫刻

遥かルネッサンスの時代ミケランジェロも石を求めに通ったイタリア、カッラーラ。大理石の山並みを一望できるところに家を建てたKazuko


by galleriaarsapua