蜂の近況

今日、チェックアウトした日本からのお客様は養蜂関係の仕事もされていてイタリアの養蜂についていろいろお話ししました。
私が置かれている環境というのは本当に有り難く何かあったらすぐに答えてくれてここまできてくれてやってみせてくれる先輩達がいてくれます。
一つのファミリー(かりに名前をAとします)は残念な事に全滅してしまいました。
そして残りのファミリー(こちらの仮の名前をB)についてなのですが本当は今残っているファミリーBの方が弱かったのです。
女王蜂もあまり元気がなかったしミツバチも少なめでした。
栗の蜂蜜を採集したあと、ダニ退治のためのトリートメントをする時「Blocco di covata」といって女王蜂を隔離させて卵を産まない状態を作りました。
そうする事でミツバチについているダニを100%除去させるためです。
3週間待って(卵も孵化してミツバチに成っている)その状態でダニ退治の自然で出来た物質を撒きました。
その後、隔離していた女王蜂をもとの巣の中へ返すのですが隔離している間にミツバチが女王蜂を受け入れない事もあるそうなのです。
実は私のBファミリーの女王蜂が隔離していた場所から戻したあと、見つからなくなったのです。
卵も生んでいる様子もないし。。。
ミツバチが女王蜂を受け入れなかったのかもしれない。。。という事はミツバチが女王蜂を殺したのかもしれない。
一緒に養蜂をしているオルネッラの巣箱の一つも私と同じ問題がありました。
そこで私達は女王蜂を作る事にしました。
といっても実際作るのはミツバチなのですがーー
女王蜂のいない巣箱の中ではミツバチが女王蜂を作るために王台という女王蜂を育てる特別な巣を作ります。
その王台をオルネッラの巣箱で育ててもらい大きくなった頃、カッターで切り取って私の女王蜂不在の巣箱に移しました。
めでたく新女王蜂が生まれたのを確認したのですがこの新女王蜂は処女のままです。
その女王蜂は結婚飛行といって雄蜂と交尾する飛行に飛び出します。
ただ普通新しい女王蜂を誕生させるのも4月から6月にかけてなのですが私達の新しい女王蜂の誕生は十月初旬でした。
その時期は雄蜂がぐーっと少なくなる時期なので結婚飛行が叶わなかったんじゃないかと心配していました。
しかし先週、女王蜂が卵を産んでいるのを確認しました。
これで蜂の数も増えてこの寒い冬を乗り越えてくれるんじゃないかと本当に嬉しくなりました。
明日また巣箱の点検をしてもう冬の間の点検は控えます。
無事にこの冬を越せる様にと祈るばかりです。


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by galleriaarsapua | 2016-11-16 04:23 | 蜂蜜作り

遥かルネッサンスの時代ミケランジェロも石を求めに通ったイタリア、カッラーラ。大理石の山並みを一望できるところに家を建てたKazuko


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