歌手、深川和美さんとの日々

昨日も予告したように歌手、深川和美さんとの日々をレポートしたいと思います。

ちょうど１ヶ月前に和美さんからメールが来ました。
「ドイツに住む友人を訪ねるのでその後、カッラーラに来たい」と。
大歓迎の返事をし、実はずーっと密かに夢見ていたカッラーラ出身のギタリストニコーラトスカーノとのコラボレーションコンサートが出来ないものかと打診しました。

私は音楽の事など本当にわかりませんが和美さんとお友達になり、二コーラとカッラーラで知り合い、数々の生バンドを聞く機会に恵まれました。

和美さんは京都芸大の音声学を卒業されたあと、フランスに遊学しエリックサティを研究しシャンソンを始めいろんなジャンルを歌いこなせる天才肌の歌手なのですが神戸の震災をご自分自身体験し、日本の古来からある童歌に惹かれ「童謡サロン」という名のコンサートを日本全国で展開しています。

そして二コーラはヨーロッパの古い労働歌、カッラーラの古いアナーキーソングを現代版にアレンジして歌うバンドLes Anarchistesというバンドのリーダーとギターをそしてタンゴのグループも形成しそこでもリーダーとギターを演奏してヨーロッパ各地を回っている彼もまた天才ギタリストなのです。

今回この二人がコラボレーションする事でそれぞれ刺激し合い隠されたそれぞれの新しい魅力が引き出されたらいいなという思いがありました。

二コーラは今住んでいる家を空けわたさなかったりととてもハードなスケジュールでしたが和美さんとのコンサートを快く引き受けてくれました。

１０月１２日、和美さんドイツより１１時間の列車の旅の末、到着。
ウェルカムディナーは海沿いのレストラン、CICCIO Marina。



和美さんはノンアルコールのフルーツカクテルで乾杯。

前菜の盛り合わせのあと、




伊勢エビのパスタ。




蒸し海老のサラダ。




魚介のフリット。
ドイツから来たので新鮮な魚が美味しい事に感激してくれる。

２日目
天気予報は嵐。
この日は大好きなポルトヴェネレへお連れしました。











雨を心配しましたが雨にも降られる事なくそして人も少なく美しいポルトヴェネレでした。
和美さんもその魅力を存分に感じてくださいました。






ポルトヴェネレのエネルギーを大充電してカッラーラへ。
コンサートのためのイタリア語の発音チェックのためにオリヴィエロが登場。




はっきり言って楽譜を手にしてその日まで１週間もなかったと思います。
それなのに和美ちゃんの準備の完成度はびっくりするくらい高かったのです。
オリヴィエロが細かい発音を指導。
真剣な二人。



オリヴィエロが帰ったあとも和美ちゃん一人で練習。
猫のジジが一緒にいてくれました。

３日目



ギタリスト、二コーラとの初めての音合わせ。
午前中２時間そしてコンサート前の３０分ほどと本当に即興です。

でも和美ちゃんの準備の完成度の高さに二コーラも喜んでいました、








今回のコンサートは訳合ってプライベート。
一般公開はしませんでした。
でも素晴らしい和美さんの歌声はその場にいた人全員の心をつかんで感動させてくれました。

本当に素晴らしい時間でした。

素敵な時間を二人のミュージシャンに感謝します。
そしてこの素敵なコンサートがまた再び実現できる事を心に強く願いました。

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