Fossili(化石)〜20世紀のメッセ−ジを未来へ

先日もお報せしたようにこの夏、8月5日〜10月4日の間、大木逹美、彫刻展覧会「Fossili(化石)〜20世紀のメッセ−ジを未来へ」を我がGalleria Ars Apuaで開催します。
Fossili(化石)〜20世紀のメッセ−ジを未来へ_d0136540_3231692.jpgこのときにプレゼントさせていただいた大木逹美没後に私が作った彼の作品集「Ars is Long, Life is Short」の中身を少しずつ紹介させていただこうと思います。彫刻に興味がない人もこれを機会に彫刻を抽象彫刻を身近に感じてもらえたらと思います。




Fossili(化石)〜20世紀のメッセ−ジを未来へ_d0136540_3272312.jpg僕の作品には全部「化石」という題名がついています。
なぜ付けるかというと、ずっとずっと未来に例えば自動車とかミサイルとか諸々の今の時代のものが出てきたとき、僕の彫刻も化石となって出るかもしれない。
そのとき、20世紀はこうだったんだよ、とメッセージを送りたいのです。
そして現在の良い部分を伝えたい。その為に僕はこの時代のアンテナとなって、20世紀の良い部分を全部吸い上げたい,と思っているのです。
例えば「ミロのヴィーナス」が出てきたおかげで戦争の多かったギリシャ時代にこんなにも美しいものがある事を知る事が出来た。
人間は美しさを感じ、感動する事の出来る共通のセンサーを持っています。
それは時代も民族も超えたものだと思います。
素晴らしい曲を作ったモーツァルトもある面からみれば悪い部分もあったかもしれない。
でも天上界というか天国に穴を開けて自分がアンテナになって表現したんだと思う。
僕はそんな天才型の人間ではないから,一生懸命アンテナを磨いて人間の魂に共通したある部分に通じるような彫刻を作っていきたい。
〜Art is Long Life is Shortより〜


人気ブログランキングへ
人気ブログランキングに参加しています。
皆さんのクリックのおかげで現在19位です。
とっても励まされています。



人気ブログランキングへ携帯からの方はこちらへおねがいします。
Commented by ank-nefertiti at 2011-07-02 09:10
この大木先生の写真は、カッラーラのチェントロでの彫刻イベントのときのね。
素敵な表情です^^

8月5日から10月4日までなんだね。。。
2泊くらいでなら行けちゃうかなぁ・・・
何しろ休めないからね、いろいろな事情で>苦笑

渋谷へ行くと必ず109の前の先生の彫刻を見に行くのよ。
大木達美の彫刻には、不思議なオーラがあって、ふっと心が静かになるんだよね。
多分、それはそこに先生の魂がずっとあるからなんだろうなぁ・・・と思います。
Commented by galleriaarsapua at 2011-07-02 22:17
*杏さん,こんにちは。
この写真は約30年前カッラーラのチェントロのピアッツァアルベリカでシンポジウムが開かれて参加した時の写真です。
後ろの建物、今も変わらずあるのですよ。
そんな忙しい時で休めないのを知っていますからどうぞ無理市内で下さい。
ブログで細かく紹介する予定です。
杏さんのように私を通じて大木先生を知ってくれて渋谷の彫刻もかわいがってくれて。。。
そういう方がいるだけで私の価値はあったのだと思えるので嬉しいです。
おっしゃるように作品には作家の魂がこもっていますよね。
Commented by Ciao ! at 2011-07-03 11:39 x
感動しました。自分の考えていたことを美しい言葉で表現していただいたようで。彫刻をま近で拝見するのが楽しみです。ありがとうございました。
Commented by galleriaarsapua at 2011-07-05 04:28
*Ciaoさん、こんにちは。
感動して下さってありがとうございます。
亡き夫は多くは語らない人でしたが話す一言一言がドキッとさせられるような皆の心に響くようでした。
また記事にしますのでおつき合いくださいね。
Commented by marcheselli at 2011-07-05 17:07
ご主人はアーティストとしても素晴らしかったのでしょうが、人間としても懐の深い暖かい方だったのでしょうね。とても深い言葉だと思います。素敵です。10月までに是非お邪魔します!!
Commented by paprica at 2011-07-06 04:18 x
素敵な文章です。ますます作品の前に立って、この目で見てみたくなりました。こちらですこしずつ紹介してくださるのですか?
とても興味深く、楽しみにしています!
Commented by galleriaarsapua at 2011-07-06 04:48
*marcheselliさん、こんばんは。
本当に芸術家としては勿論ですが人間としても素晴らしかったです。
本当になぜ私がこんな方と結婚出来たのだろう??って思うほどです。(笑)
展覧会にいらして下さるのですね!
とても嬉しいです。楽しみにして待っていますね☆
Commented by galleriaarsapua at 2011-07-06 04:50
*papricaさん、こんにちは。
美術品は実物と対面する事で色んなメッセージを感じたりもするので作品の前に立って自分の目で見るというのは大切ですね。
でも今回は一つの区切りなのでブログでも作品を発表していきます。
おつき合いくださると嬉しいです。
by galleriaarsapua | 2011-07-01 03:17 | OKI TATSUMI | Comments(8)

遥かルネッサンスの時代ミケランジェロも石を求めに通ったイタリア、カッラーラ。大理石の山並みを一望できるところに家を建てたKazuko


by galleriaarsapua