近況

お茶会も終わり私がダウンしているのでは?と心配して下さった方も多いようでありがとうございます。
さすがに先週末は爆睡させていただきました。が、こちらにはスパルタ、オリヴィエロがいますので私はフィレンツェから帰ってきてすぐに肉体労働の日々です。(笑)

近況_d0136540_4102058.jpg今日はタマネギを収穫したりジャガイモの間に生えている雑草を抜いたりしていました。
でも土と対話している時間は太陽の日差しが強くてきつくても大好きな時間。
色んな雑念を昇華してくれます百姓っていい仕事。。。
でも私はそれだけしていれば言い訳ではありません。お外仕事に今、5人の男の人に来ていただいています勿論それはボランティアではありません。

先日のお茶会のレポートをしました。
ちいちゃな会のメンバーと同時に陶芸家の先生といっしょにお花を愛する柴田ゆかりさんと 原口律子さんにお花を飾っていただきました。
とても素敵な空間で本当に花を添えていただきました。
柴田さんから日本の活け花について説明と頂きました。皆様にもご紹介します。

日本のいけばなについて

日本における花の歴史は西暦1200年頃の文献に見られます。
そのころは花瓶に草木を「たてる」という所作、真直に生えたる草木をそのままの姿にたてること。
しかしこの「たてる」はただ真直ぐにたてればよいという意味以外に「たてまつる」という意味を含みます。
真直ぐに草木を花瓶にたてる技術以前の精神的な思い入れで生き生きとした草木の姿を確かな姿のまま目に見えない神仏にたいして「たてまつる」心の具体的な象形です。
今では、花を止める道具としては「剣山」というものが使われてますが、そのころは木の枝を削ったりしてつくった「花配り」、今回つかっている藁を水にさらして作った「込藁」という花留めを使ってました。
現代においては神仏はもとより、相手を思い、相手をたてて、素直な気持ちを花をとおして表すのがよしとされます。
今回の花は「たてばな」といって池坊などの流派の発生する以前の古典の花の姿です。
花留めには「こみわら」を使ってます。
近況_d0136540_4311117.jpg

         原口律子さんのブログより拝借
Commented by thallo at 2010-06-01 06:51
カズちゃん、こんばんは!おごしゅです。
素晴らしい、いけばなのお話!すごい恥ずかしいことなんだけど全てが新鮮に学ぶことで3度読みかえしました。
まず西暦1200年ーそんなに長い歴史だったんですね。そして何よりも私が気に入ったのは「たてまつる」ということ。その裏には神仏に対する思いがあるんですね。
そう思うと「単に差し込んでたてる」ではなくて、きちんとバランスというものが見えてくるわ。生き生きとした草花をそのまま自然に。。そうかあ。
それに剣山がそんなに遅いデビューとは知らなかったです。
お仕事お疲れ様。玉ねぎの収穫かあ、甘くて美味しいんだろうなあ。私も雑草抜き大好きよ、でも野菜作りはまだまだ修行の身です。(笑)もっと庭をやるのにいろんなこと勉強したいなあ。
Commented by どんすけ at 2010-06-01 12:36 x
kazukoさん、こんにちは。
大きなイベントの後も、早々からご苦労様です(^^)
でも、動物でも植物でも、生き物は待ってくれませんものね。
その代わり、そこからもらえるパワーは底知れぬものがありますよね。

お花の説明をありがとうございます。
その本質を知ることってなかなかないですもん、こういう機会はありがたいです(*^^)
Commented by ank-nefertiti at 2010-06-01 17:09
kazuちゃん、こんにちは^^
もうお仕事してるのね~
オリヴァが「kazuko~、起きろ~!」って叫ぶもんね>苦笑

いけばな、私は最初小原流でならって、草月でお免状もらったけれど、母たちは池坊をやりなさい!もしくは古流をやりなさい!ってよく言ってた。
元々、投げ入れ(ここでいうたちはな)がお花の元だと思うけれど、剣山はずいぶんと遅いデビューなのねぇ・・・
お勉強になった!

関西、特に京都には御室流やら本当に昔からの流派があるから、私はもっと年を取って、落ち着いて暮らせるようになったら、今度はそういう古来の流派でお花ならいたいなぁって思います。

たまねぎ、ピクルスになるのかな~
美味しいだろうね^^
Commented by Labrane at 2010-06-01 21:30 x
kazukoさん お疲れ様でした
今回程 真剣に『どこでもドア』が欲しいと思ったことはありません

イタリア名でのお点前 素晴らしいひと時でしたね
見るだけでも していたかったです

そして 今回のお華のお話
私も かつて お勉強していたんですが 忙しさにかまけていつのまにか…です
七宝という道具を使う時に 葉や枝を詰めたのですが 込藁もそんな感じでしょうか?
Commented by falmouthME at 2010-06-01 23:03
Kazu ちゃん、土を触っていると、気持ちが落ち着きますよね。わかるなあ〜。草むしりもなんとか、落ち着きを見せ始めた我が家の庭。そして、やっと、トマトの苗、ナスの苗を植えました。大きく育て!と毎日眺めていますよ。
生け花、奥が深い!母のお古の生け花の本を片手に、原口律子さんのサイトを見ながら、ちょっぴりお勉強でもしてみましょうか。笑。でも、難しそう〜。
Commented by chon-beth-coro at 2010-06-01 23:55
kazukoさま
こんばんは~~、もうしっかり活動を開始してあるのですね。
あの、ひろびろとした敷地で、ほんとお手伝いを頼まないととても大変ですよね。確かにあの生でいただいたおまめ。自家製お野菜の数々・・・美味しかったですもんね!!忘れられないわ。

今回、このようなかたちでお花を紹介していただき本当にありがとうございます。お渡しした岡田幸三先生の「花の伝書」のあとがきを時間があるときに読んでみてくださいね。たくさんの流派があるなか、古典の花の技術を伝えている方が数少なくなっているのは確かです。それはお花に限らないと思いますが・・・
私なんてもう少し若かったらと思います。今、一緒に勉強している若い世代の方たちに期待です。
今回、この花を見ていただき何人かでもこんな花なら勉強してみたいという声を聞くことができて本望でした。
Commented by tammys at 2010-06-02 00:31 x
kazukoさん、その節はお茶会でお世話になりました。
本当にステキな空間で、感動して、でもその時の自分の感情にぴったりな形容詞が「ステキ」以外に思い浮かばなくて・・・心がジーンと幸せになる時間でした。本当にどうもありがとうございました。

私、京都で仕事していた頃会社の女性がほぼ全員お花とお茶は習ってました。すごく恥ずかしくなって、大学時代にバイトしていた和菓子屋さんのツテでお茶だけは習ったのですけれど、お花は習わなかった。あの時やっておけば良かったと後悔は口にしないけど、でも知らないより知っている方が心がもっと豊かになってただろうな、と今回のお茶会を通じて思いました。しかも京都でずっと暮らしていたのに^^
あの干してあった藁はあの時使ってらしたものなんですよね?
剣山しか知らない私は今回の説明でまた一つ勉強させてもらいました。
畑仕事大変だけど、土や植物をいじっている時ってホント幸せですよね~。私も早くお邪魔したいです。帽子と手ぬぐいもってかないと(日焼け対策^^)
またよろしく御願いします♪
Commented by mondoarmonia at 2010-06-02 03:59
こんにちは!
先日は短い時間でしたが楽しかったです!
久しぶりにうまいお茶も飲めて! 濃茶も飲みたかったなぁ~(笑)
実はおじの家が日本旧家で昔のままの本物のお茶室もあったので、昔からお茶やいけばなといった日本文化には接していたので、懐かしかったです。
最近は僕も苗の植え付けなどなどで忙しいですが、また近いうちに遊びにかせてもらいます!
ありがとうございました!
リンクもらっていきますね!
Commented by galleriaarsapua at 2010-06-02 04:05
*thalloさん、こんばんは。
私も今回お花を生けていただいた柴田ゆかりさんに聞いて初めて知ったことです。
「たてまつる」と言う意味を込めてお花を生けるとは私も初めて知って太古の日本人の心を垣間みました。
畑の仕事、遅れています。
連日肉体労働の日々です。それもかなり重労働です。(涙)
Commented by galleriaarsapua at 2010-06-02 04:12
*どんすけさん、こんにちは。
本当にお茶会で侘び寂び〜、しっとり〜って気分だったのに今では肉体労働者で日焼けしまくりツメ汚れまくり。。。
でもお花を生けたりする時間も作りたいという熱望はあるのですけれど。。。
親父生活から抜け出す為にも。。。
Commented by galleriaarsapua at 2010-06-02 04:16
*杏さん、こんにちは。
本当にオリヴィエロはスパルタで。。。
でもお茶会のお仲間の方にはとても評判が良かったのです。
穏やかな方!という声を沢山頂いてました。
それを本人に言うと彼が荒れてしまうのは私のせいらしいです。
だから私以外の人とは穏やかに接することが出来るそうで。
お花と戯れる時間大切ですよね〜。
杏さんもきちんとお花と仲良くされています。
私もこれを機にがんばろう。。。なんて口だけにならないようにして。
タマネギこれから保存食作ります〜。
色々案があって楽しみです〜。
Commented by galleriaarsapua at 2010-06-02 04:28
*Labraneさん、こんにちは。
本当にどこでもドアがあったら絶対来て欲しかったです〜。
でも東京だから興味があったらご紹介しますよ。
お花,Labraneさんも習っていたのですね。
私も嵯峨流という京都の流派を習っていてそこでは剣山ではなくて七宝を使っていました。
でも込藁は藁の小さなほうきみたいな物が花止めになるのです。
わかってもらえたでしょうか?
詳しいことは柴田ゆかりさんのブログdie blumenへGo!
Commented by galleriaarsapua at 2010-06-02 04:47
*falmouthMEさん、こんにちは。
そちらの畑の亀も見ましたよ〜。
すごいですね。亀が土を掘り起こしてくれていて。。。
お花、そちらも沢山お庭で咲いていますよね。
たてばなはなんだか私でも出来そうな気がしています。
原口さんと柴田さんのブログチェック!ですよ。
もうトマトやナスを植えたのですか?
私は明日植えるのです。ハイとても遅れています。(汗)
お互い豊作になりますように!
Commented by galleriaarsapua at 2010-06-02 04:52
*chonさん、こんにちは。
こちらこそ今回日本の活け花について知ることが出来、太古の日本人の心を垣間みれたような気がして勉強になりました。
いただいた本、スーザンとじゅんさんにも見てもらいました。
私は忙しくてまたゆっくり見ていませんがゆっくり楽しみに見せてもらいます。
でも日本の古典の活け花に出会えて私もとても嬉しいです。
ゆかりさんはとてもお若くてきれいですからまだまだ大丈夫ですよ〜。
これからの増々のご活躍とご発展をお祈りします。

Commented by galleriaarsapua at 2010-06-02 04:58
*tammysさん、こんばんは。
こちらこそ来て下さってありがとう!
そして素敵にブログにレポートして下さってうれしかったです。
ちい茶な会の敏子先生も見たそうでとても喜んでいました。
本当に感激した時ってすごいとか素敵とか単純な言葉しか出てきませんよね。
それでいいんだと思います。
タミーさんに喜んでもらえて私たちも幸せです。
畑仕事〜、今日も炎天下の中がんばりました。
もう日焼け対策とか気にする段階ではありません。
肉体労働者です。それも重度の。
タミーさんにはかわいくサクランボ狩りをしてもらいますから安心して下さいね〜。
いらして下さるのを楽しみにしています〜。
Commented by galleriaarsapua at 2010-06-02 05:04
*mondoarmoniaさん、こんばんは。
こちらにコメントくださって嬉しいです。
そして先日はようこそ我が家までいらして下さってありがとうございました。
お会い出来て嬉しかったですよ。
heroさんは情操教育がきちんと出来た環境で育ったのですね。
だから芸術家になったのでしょうね。
そちらも苗の植え付けで忙しいのですね。私もです。
でもいつでも遊びに来てくださいね。
熱烈歓迎です!
Commented at 2010-06-02 16:22
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2010-06-02 16:46
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by aomeumi at 2010-06-02 22:40
ポルトガル・青目
…なるほど・・・う~ん・・・いいなぁ・・・池坊のお稽古本は一般には手に入らず、古書店で立花の絵の載った古い本を発見!この絵がまた素晴らしかったのです。立花の絵も、いつか描いてみたい・・・と欲張りなことです。勉強させていただき、ありがとうございました。
Commented by galleriaarsapua at 2010-06-04 02:08
*鍵コメ,at 2010-06-02 16:22 さま、こんばんは。
了解です。また後ほどお電話しますね。
Commented by galleriaarsapua at 2010-06-04 02:10
*青目さん,こんばんは。
さすが青目さん、花には思い入れがありますね。
青目さんのお花の絵、すごく好きです。
素敵な絵を描かれて羨ましいです。
私は本当に絵が描けなくて。。。
お花の図鑑、素晴らしいですね。是非本にして下さい。
必ず買いますよ!
by galleriaarsapua | 2010-06-01 04:39 | 野菜畑 | Comments(21)

遥かルネッサンスの時代ミケランジェロも石を求めに通ったイタリア、カッラーラ。大理石の山並みを一望できるところに家を建てたKazuko


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