ピアノコンサート
2008年 06月 22日
そこにその家族のお友達のMarie Angele Thomasという女性ピアニストがモデナという北イタリアからいらしたので急遽プライベートコンサートを行う事になったので招かれた。ヨーロッパの貴族とはこんな風に自宅で友達を招いてコンサートをしたり芸術と密に関わっていたのだろう。そしてそれが社交場になっていったのだろう。
モーツアルトが彼女(ピアニスト)は好きな音楽家らしい。彼女曰く彼の曲は全ての人生が凝縮されているという。彼女の弾いたモーツアルトは心に響いた。音楽の詳しい事はわからない素人なのですが芸術家の熱い血というか情熱は感じる事が出来ると思っている。
それは音楽だけでなく絵や彫刻、全てに関して。
芸術とは全ての人々の為にあるものだと思っている。
そのピアニストの方のご主人は画家や彫刻もされているようで彼女の曲の紹介などMC的な事をしてくれた。ただ話が終わらない。彼女が居てくれた時は彼女が途中でピアノを弾きだしたりして前に進んだが、彼女の演奏が終わって(素晴らしいかった)皆いい気分で居るとき、そのご主人が出てきてなぜだか「私もピアノが弾けるんだ」といって一曲弾き始めた。それが終わったら終わるのかと思ったら「今度は私だけのピアノコンサートをしたい」という話から始まって延々と自分の人生の話をしだした。(奥さんのピアニストは隣の部屋に行っていない)10分ぐらいならまだ聞けるのだが30分以上続いただろうか?座っている人も「いい加減にしてほしいな」って感じで席を立ちだす。
でも友達同士の数少ない場だからあまり露骨には出来ない。
最後どうやって終わるんだろう?って思っていたら終わりそうもないので隣の部屋から来賓の一人の男の人が出てきて「ご飯食べにいこうよ」ってカッラーラ弁で言いにきた。でも終わらないのでとうとう奥さんのピアニストが「アナタ早く行きましょう。」と言いにきてくれて会がお開きとなって次の会場になる向かいのレストランまで皆で移動した。
何とも楽しい夕べでした。
ピアニストのご主人のお話がお開きになるまでのくだり、おもしろいですね(笑)。
こういう方いるいるって思いながら、楽しく読ませて頂きました~。
外国では、自宅にてちょっとしたコンサートというのありますよね。
楽器できる方々が集まってのカジュアルなパーティーとか。
日本だとかしこまった感じやハイソな感じがしちゃいますけど。
気軽に芸術に触れる機会があるのってステキだと思います。
文化的というか、洗練されている感じがします。
身近に音楽や絵画などの芸術が存在するというのは、心も豊かになるし、気持ちも落ち着く感じがします。(それこそ品格も上がるというか)
それにしても、ピアニストのご主人、面白いですね。(笑)
いえ、その場にいた方々は大変だったと思いますが。・・・・・・(^_^;)
とってもいい味出してましたよ、あのご主人。
最後、皆が席を立って動いているのに「私の作品のカタログが欲しい人は...」と自分の宣伝もしていました。(笑)
皆、後から笑ってました。
ヨーロッパは芸術家を育てる土壌があると思います。
芸術が生きていく上で必要だとわかっているんですよね。
それってすごくいいことだと思うんです。
そうですね、サロンコンサートですね。
文化的で洗練されていました。心も豊かになるし気持ちも落ち着くし来てる人もおしゃれしてきている。
でも結局はそんな人でも皆一緒。
ご主人のエピソードがそれを物語っているでしょ?
でも素晴らしいピアノでした。ああなるまでにはもちろん才能もあるでしょうが練習だってすごいしてきたに違いない。
だから他人を感動させられる。
そういう場に出くわすと自分は何にも出来ないなって思うけど、自分の出来る事(畑作り、掃除、お料理)頑張ろうって思うんです。
ポルトガルの人もラテンだからおしゃべり好きですか?
イタリア人は...言うまでもないです。
でも他人がどうであろうと気にしないのは個性を尊重している事に繋がるからいいですよね。
他人との調和、個性の尊重、バランス難しいです。